AWS Certified Data Analytics – Specialtyとは
AWS Certified Data Analytics – SpecialtyはAmazonが認定している資格で、公式サイトには下記のように書かれています。
本試験の受験対象
AWS Certified Data Analytics – Specialty は、AWS のサービスを活用した分析ソリューションの設計、構築、セキュリティ強化、保守に関する経験と専門知識を持つ人を対象としています。この試験を受ける前に、以下のことをお勧めします。
AWS Certified Data Analytics – Specialty 認定
- 一般的なデータ分析テクノロジー分野における 5 年間の経験
- AWS のサービスを使用して分析ソリューションを設計、構築、保護、および保守する 2 年間の実践的な経験および専門知識
- AWS データ分析サービスを定義し、それらが相互に統合する方法を理解する能力
- 収集、保管、処理、視覚化のデータライフサイクルに AWS データ分析サービスがどのように適しているかを説明する能力
データアナリティクスという名前の認定資格になっていますが、データエンジニアリングの分野をメインにしつつ、BIツールの運用やセキュリティといった分野を幅広く問われる資格になっています。
SQLやスクリプト、管理画面の操作方法といった問題よりも
・どのシチュエーションでどのサービスを組み合わせるといいか
・どのサービスをどの設定で利用すると実現できるか
といった問題が多くなっています。
試験費用は30000円(税抜)で、会場は遠隔監視のもと自宅で受験するかテストセンターで受験するかを選択することができます。時間は180分で、問題数は65問になります。
受けようと思ったきっかけ
職場では今までGCPをメインにデータの蓄積や分析をしていました。ただ、職場環境が変わり、担当内でAWSも利用するようになりました。AWSについてはサブのお仕事でRDSやEC2を軽く触ったのとSSL証明書の更新作業を毎年しているくらいでほとんど触った経験がありませんでした。そのため、今後の職場でスムーズに業務をできるようにするためにDASの受験をすることにしました。
受験した時点ではAWSの資格は他に持っておらず、Google Cloud Professional Data Engineerを関連している資格としては保有していました。
勉強方法
勉強を開始した時期は2023年の9月くらいからで、勉強方法は下記の4つを利用して勉強しました。
勉強時間は正確にはわかりませんが、土日に多めに時間をとって、80時間弱くらいだったのかなと思います。
・要点整理から攻略する『AWS認定 データ分析ー専門知識』 [ NRIネットコム株式会社 ]
・Exam Readiness: AWS Certified Data Analytics – Specialty
・AWS 認定 データアナリティクス – 専門知識 AWS Certified Data Analytics – Specialty (DAS-C01) 試験問題サンプル
・AWS Certified Data Analytics – Specialty Official Practice Question Set (DAS-C01 – Japanese)
・Cloud License
要点整理から攻略する『AWS認定 データ分析ー専門知識』
2023年6月に発売されたDAS専用の勉強本になります。この本はAWSのデータエンジニアリング〜BIでの可視化までを体系的に学ぶことができるため、非常に良かったです。特に発売が今年のため、各種サービスの最新の情報も掲載されています。試験対策だけではなく概念も理解しておきたい人や体系的に一度理解しておきたい人には非常に良い本だと思いました。巻末には70問ほど問題もあるので、試験問題のレベルや出題範囲を把握するのにちょうど良かったです。
ただ、これ1冊だけで試験対策は難しいと思います。
AWS公式の問題や資料
AWSが公式で出している試験対策用の資料や問題が下記になります。
・Exam Readiness: AWS Certified Data Analytics – Specialty
・AWS 認定 データアナリティクス – 専門知識 AWS Certified Data Analytics – Specialty (DAS-C01) 試験問題サンプル
・AWS Certified Data Analytics – Specialty Official Practice Question Set (DAS-C01 – Japanese)
Exam Readinessは試験対策資料になっており、先述した本と比べるとより試験分野に特化されています。最後にサンプルの問題もあるのでぜひ取り組んでみてください。
Cloud License
他の受験者の体験談を見て、ほとんどの方がCloud Licenseを使って試験対策をされていたので、自分も活用してみました。問題数が300問以上あるのと解説もしっかりついているので学習しやすくかったです。
自分の場合は全ての問題を2周して、3周目は間違えた問題のみ解きました。試験3日前から試験モードを活用して模擬試験を3回受験しました。模擬試験の時点では3回とも90%以上正解できるようになっていました。
試験本番
試験は2023年11月で、試験会場はテストセンターで受けました。都内であれば試験会場の選択肢も多く、日程も割と空いてたので、すんなり受験することができました。
試験自体は3時間のうち1時間半くらいで解き、30分前後見直しして退室しました。試験の感想としては自信のある問題は7割くらいで、2割ほどは自信がないような回答になっていました。そして、GCPの資格と異なり、その場では試験結果はわからないのでモヤモヤしながら過ごしていたら、8時間後くらいにAWSの試験履歴で無事に合格できていることを確認できました。
まとめ
資格自体は取得して良かったと思います。
・取得する前に比べてどのようなサービスがあり、どのシチュエーションでどのサービスを組み合わせるといいかを理解することができました。
・合格できたことで、AWSに対して自信がつきました。
ただ、残念なことに本資格は2024/4/8で廃止されるそうです。それまでに受験すれば有効期間は3年間継続するらしいので、皆さんもラストチャンスだと思って受けてもらえればと思います。
また、AWS Certified Data Engineer – Associateが現在ベータ版で公開されているので、この資格が後継になってくるのかなと思います。(まだ、日本語には対応していないです。)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。